筑波大学征矢名誉教授編集の国際学術書に研究成果掲載

書籍出版のお知らせ

この度、Springer Nature社より国際学術書籍『Exercise Brain Stimulation for Cognitive Function and Mental Health』が2025年9月に出版されました。本書において、越智講師は「Application of Minimum Exercise Model to the Hypoxic Environment」の章を執筆担当させていただきました。

書籍情報

  • 書名: Exercise Brain Stimulation for Cognitive Function and Mental Health
  • 編集者: 征矢英昭 名誉教授(筑波大学)
  • 出版社: Springer Singapore
  • ISBN: 978-981-95-0066-6
  • 出版年月: 2025年9月
  • シリーズ: Advances in Neurobiology (Volume 44)

本書について

本書は、有酸素運動が脳の健康にもたらす有益な効果について、最新の科学的知見を包括的にまとめた学術書です。認知機能と記憶機能に重要な役割を果たす前頭前皮質と海馬に焦点を当て、動物実験から人間を対象とした研究まで、幅広い研究成果が収録されています。
運動が脳の構造、機能、神経化学的経路にどのように影響を与えるかについて、基礎研究から応用研究まで体系的に解説されており、アルツハイマー病やうつ病などの神経精神疾患に対する運動療法の可能性についても詳しく論じられています。

担当章について

越智が執筆を担当した「Application of Minimum Exercise Model to the Hypoxic Environment(低酸素環境への最小運動モデルの応用)」では、低酸素環境下における効果的な運動プロトコルについて、最新の研究成果をもとに解説しています。
 

本書の意義

運動科学、神経科学、生理学、精神医学の研究者、臨床家、教育者、学生にとって貴重な参考資料となることを期待しています。運動を単なる健康維持の手段としてではなく、脳機能の動的な調節因子として捉え直すことで、認知機能と精神的健康をサポートする非薬理学的ツールとしての身体活動の可能性を探求しています。