共著論文がFrontiers in Human Neuroscienceに掲載

Le Cong Datさん(博士後期課程1年、運動機能医科学研究所)が筆頭著者の水流刺激が体性感覚野の神経抑制・興奮バランスに与える影響に関する論文
Effect of whole-hand water flow stimulation on the neural balance between excitation and inhibition in the primary somatosensory cortex.
(手部への水流刺激が一次体性感覚野の興奮抑制バランスに及ぼす影響)
が国際誌Frontiers in Human Neuroscienceに掲載されました。
 
今回の研究では、手のひらへの水流刺激が、一次体性感覚野における神経の興奮作用と抑制作用のバランス(興奮抑制バランス)を変化させる可能性を示しました。
〔研究成果のポイント〕
1. 私たちの体性感覚機能の向上に重要な役割を担う一次体性感覚野の興奮抑制バランスは、指先への持続的な電気刺激によって変化することが分かっていました。今回は、「手のひらへの水流刺激」というユニークな刺激による効果について調べました。
2. 本研究の結果、一次体性感覚野の抑制作用がもともと低い人は、水流刺激によって、その活動が高くなることが分かりました。
3. この結果より、手のひらへの水流刺激は、一次体性感覚野の抑制作用に障害のみられる神経疾患患者の抑制作用を改善できる有効な手段の一つとなる可能性が示されました。
 
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